老後の資金がありません!

10月30日に公開された「天海祐希」主演の映画です。普通のサラリーマン夫婦が、老親、子供、親族、友人との間で様々なお金の問題に直面していきます。おそらく国(金融庁)の報告書から話題となった「老後2000万円問題」がきっかけで作られた映画でしょう。

あらすじ

(ネタバレ注意)物語は後藤家(50代世帯)の貯蓄残高700万円からスタートします。その後、葬式、結婚、介護、失業、オレオレ詐欺と次々にお金のかかる事象が二人に降りかかります。

最後は自宅を売却して夫婦でシェアハウスに入り、新しいライフスタイルでハッピーエンドを迎えます。

50代の実情

50代世帯の平均所得金額は約756万円、平均貯蓄額は1075万円です。(2019年厚生労働省)ただ、50代二人以上世帯の13.3%が貯蓄無しとのレポートもあります。(2021年金融広報中央委員会)

つまり金融資産の二極化が進んでおり、富裕層が平均値の底上げしているのが実態です。

老後2000万円問題の振り返り

金融庁の報告書で老後に2000万円が必要となる根拠は次のグラフです。

65歳から夫婦二人の年金を含めた月収はおよそ21万円、一方で支出は約26万4千円。この差額月額5.4万円つまり年額約65万円が不足し、30年間で約2000万円不足するというものです。

不足額を捻出するためには、倹約する、働いて稼ぐ、余剰資金を運用するしかないわけです。

家族構成が多様化しているため、平均的な世帯を代表するものではないことを理由に、国は報告書を受け取りませんでした。

国が安心な社会の姿を国民に提示しないため、国民は将来の不安からますます消費を抑えその結果いつまでたっても景気が良くなりません。

雑感

映画を観て思ったことですが、これだけ大変な状況が次々に起こると、破産以前にメンタルが壊れてしまうでしょう。つまり今後生じる問題については対処法を事前に考えておくことが大切です。備えておけばいざ事が生じた時に慌てる事なく無駄な出費を抑えるための的確な判断ができるはずです。(後藤家は行き当たりばったりの対処ばかりでした)

最終的には後藤夫妻は意識改革をして、コミュニティの中で幸福を感じる新たな人生観を掴みましたが、経済的な理由からこのような選択をするしかなかったわけで、人間関係が煩わしいと思う人だとこの選択も難しいわけです。いずれにせよ、少しでもお金を増やし、選択肢を増やしておくことが大事だと考えます。

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